(3)給与の支給方法 毎月12日に、銀行振込により支給される。なお、各省庁の職員の履歴、異動・昇進記録、研修記録、給与記録を登録した人事記録情報は、公務員局によりコンピューター管理されており(中央人事情報システム)、給与もこの人事記録情報に基づいて銀行振込がなされている。 (4)昇給 上記(1)で述べたようにtimescaleの等級に格付けされている職員は毎年、勤務評定が良好であることを条件に、同一等級内で定額昇給する。ほとんどの職員が定期昇給を受ける。特別昇給制度はない。 いくつかの俸給表では、discretionary pointと呼ばれる俸給額があり、その俸給額を超えて次の昇給を受けるには、良好な勤務評定を残し、基準以上の潜在能力があることを示さなければいけない。 3 ボーナス
固定給である俸給の他に、シンガポールの経済成長率や職員の勤務成績に応じて、以下のボーナスが職員に支給される。 (1)年次期末手当(Non-Pensionable Annual Allowance) 俸給月額の1ヶ月分。12月に支給。 (2)年次変動手当(Annual Variable Component) 経済成長率によって額は毎年異なるが、ここ数年は俸給月額の大体2ヶ月〜2.5ヶ月分。 7月及び12月の2回に分けて支給。 (3)特別ボーナス(Special Bonus) 経済成長率が全国給与評議会の給与勧告の基礎となった成長率予想を大きく上回ったときに支給される。過去の例だと支給される場合には、俸給月額の1/6〜3/4が支給されている。支給される場合には、12月に支給。 (4)勤務成績手当(Performance Bonus) superscale等級に格付けされる職員とtimescaleの上位の等級に格付けされる幹部職員にのみ適用される。支給される額は公開されておらず詳細は不明であるが、当該職員の勤務評定及び潜在能力により俸給月額の3〜6ヶ月分が1年間に支給されているようである。 4 その他の手当
手当の種類は非常に少なく、扶養手当や住居手当など、生活給に該当する手当はなく、主な手当としては下記の手当がある。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|